月に名を残すチャンスがあった⁉︎
宇宙が好きだった私の父は
仕事も人工衛星制作に携わるという素晴らしい仕事だった。
地球の軌道を回る人工衛星ではなく、
月の軌道を回り月を観測する人工衛星であり、奇しくも名をかぐやという^ ^その人工衛星かぐやの制作プロジェクトに父は名を連ねていた。
そしてかぐやの製作過程において
金属のパーツにこっそり孫の名前を刻んだ。つまり私の甥っ子の名である。その後かぐやは人工衛星としての役目を果たして月面に水平方向からの軟着陸をして機体を大きく破損させることなく永久に月面にその姿を残すことになる。自分の名前が永久に月面に残せるという素晴らしい栄誉は結局息子の私ではなく孫である私の甥っ子のものとなった。甥っ子に言わせるとその栄誉は一生の宝物であるとのことだけどそりゃそうでしょうとも。それが叶えた人は他に存在しないのだから。本当に羨ましい限り。父の気紛れ次第で、もしかしたら私にもあり得たのかもしれないと思うとなんか悔しいからそれは考えないようにしてる^ ^孫の名前を月面に残すという粋な計らいをするなんて本当に素敵な父親だと思う。